※注意※
マジで長いです。7500文字も書いてあります。オタクは好きなことになると長い。
要旨
並び
構築コンセプト
スカーフ黒バドの汎用性を軸に、剣舞バシャやハチマキバンギ、場合によっては黒バド自身をメインアタッカーとして通す。
成績
- じゅうろく:漢の最終4桁
- Hosho Marine:最終52位
宣伝1
Frontierっていうポケモン界の最終1桁をはじめコンスタントに結果を出し続ける怪物たちを集めた妖怪大戦争みたいな企画があるんですが、ちょっと見ていきませんか?
次回は11/20から放送予定です!
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【告知】
— 杜のヨウカン (@moriyou_off) 2021年11月1日
この度、12月4日(土)に仙台で第2回「杜のヨウカン」を開催いたします。
要項はこちらhttps://t.co/LEJXk82I6W
仙台で開催されるシングル対戦オフ会です!
ルールは冠です。禁止伝説やダイマ無しに飽きたみんな、俺と一緒に仙台でサンダーやランドロスでダイマックスしねえか?
構築経緯
少し長いので閉じてあります。お好みでご覧になってください。
初期
第49回葉桜杯で本選優勝したアダムスさんの構築を配信で見たときに並びが余りにも格好良すぎて使うことに決定。
配信に映っていたときはロンゲの枠がサンダーでしたが、後日公開されたアダムスさんの記事にサンダーの枠をロンゲにしているQRの方が採用理由や構築の強さに自信があるとの記述があったので、ロンゲ入りの方を触れさせていただきました。
QRパーティを使ってみたところ、アダムスさんの記事にもある通りガブ黒バドバシャと選出することが多く、ガブが殴りながらステロを撒いて黒バドを着地、相手の黒バド受けを呼び込んでトリックで縛り、バシャーモが積むが勝ちパターンのほとんどでした。
裏のレヒレカグヤロンゲの枠は、上述の選出パターンでは対応の効かないイベル、ダイナループ、ホウオウループ、メタモン入り、ゼルネ等に対して強い駒であると解釈できたため、その役割が担えればあとは自分好みに弄っても良さそうであると感じました。
改案→
まず、ガブ黒バドバシャという選出で多くのザシアン、オーガ、黒バドに勝てると判断し、ガブ黒バドバシャの3枠は確定として残り3枠を模索しました。
ガブ黒バドバシャでは勝てないメジャーな禁止伝説として挙げられるのは、イベル、ゼルネ、ダイナ、ホウオウです。また、この選出では黒バドをメタモンにコピーされてしまうとスカーフ黒バドで同速勝負をする他ありません。
以上の理由から、先ほど挙げた対策筆頭禁止伝説の内ゼルネ以外には後投げが可能で、かつ瞬間的に大きな負荷をかけることができるHA鉢巻バンギを採用しました。
次に、メタモンを見てバンギラスを投げる際にザシアンやウーラオスに大きく不利を取ってしまうこと、初手にガブを出した際にカバラグムドー等のステロ展開を簡単に許してしまうことのケアとして、少しSを伸ばしたHB挑発ゴツメムドーを採用しました。
最後に、壁ゼルネやトリル白バドに対して展開妨害が可能で、イベルオーガ両ウーラオスに後投げができ、フィールドでダイナの毒やホウオウの火傷をケアしつつバンギや黒バドを展開できるHD尻尾トリックレヒレを採用しました。
他にもいくつか自分用に微調整を加えましたが、大きな変更ではないため個別で後述します。
個別解説
耐久振りスカーフ黒バド
バドレックス黒@こだわりスカーフ(じんばいったい・ひかえめ)
203(220)-×(0)-119(148)-220(116)-121(4)-173(20)
アストラルビット/みらいよち/おにび/トリック
ぽけっとふぁんくしょん!主要ダメ計・調整意図
- タイプ一致イカサマ確定耐え
- 無振りバルジーナのはたき落とす確定耐え
- 意地珠ミミッキュの影うちを確定耐え
- 陽気ガブの地震を高乱数2耐え(97.8%)
- 意地ザシアンの巨獣斬を最高乱数切り耐え
- 意地ゴリラのフィールドグラスラを確定2耐え
- 臆病オーガの雨根源の波動を確定耐え
- コイツ(259)>準速スカーフエスバ(256)>準速砂かきノラゴン(254)
対面処理、上からの通し、サイクル崩し、裏の積みサポートまで何でもできる本構築の心臓。僕はウマ娘やったことないです。
耐久振りスカーフにより、対面性能の向上、先制技やスカーフ持ちに止められにくい、無理矢理気味な後投げからの切り返しが可能といったメリットが生まれ、裏のポケモンと合わせて幅広い攻撃パターンを形成することができます。美しくはありませんが、スカーフメタモンにコピーされても最悪5割でゲームを拾うことが可能です。
宇宙最強技の「アストラルビット」、裏のバシャの積む隙を作ったりサイクルを崩す際に必要な「トリック」、後述の「未来予知」「鬼火」。
元構築ではサイコショックだった枠を未来予知に変更しています。試合終盤にエスパーの一貫を作って通すという場面にほとんど遭遇しなかったのと、ダイナループを崩すのが厳しくなってしまったため*1、ダイナループを崩せる新しい仕組みとして採用しました。トリックをした後に打つことで、後から展開するバシャの守るに合わせた身代わりのケアになったり、打点補助になったりして使い勝手はかなり良かったです。
また、元構築ではドレキスだった枠を鬼火に変更しています。バンギやアナライズイカサマポリ2など火力のあるポケモンを黒バドのトリックで縛った際にバシャの積む負担を軽減したり、襷で耐えたウーラやエスバの不意打ちを透かしながら落とす動きを期待して採用しました。めっちゃ外しました。
オボン剣舞バシャ
主要ダメ計・調整意図
- H振りザシアンをフレドラで中乱数1発(68.8%)
- HBサンダーを剣舞フレドラで低乱数1発(18.8%)
- 陽気ラオスのインファを確定耐え→オボン発動後のふいうちを高乱数耐え(95.7%)
- 意地鉢巻ゴリラのグラスラでオボン確定発動
- 1加速で最速エスバ抜き
- 2加速で最速スカーフサンダー抜き
本構築のエース。かっこいい。
黒バドを止めに来るポケモンに軒並み強く、それらを黒バドのスカーフトリックで縛って剣舞が決まれば多くの場合そのままゲームエンドまで持っていくことができます。
持ち物がオボンの実である理由は、起点にする際のアナライズポリ2のトラアタ、全抜き体制に入った後のゴリラのハチマキグラスラやA特化ザシアンの電光石火を意識してです。また、少し物理に厚く振ることで陽気ウーラオスのインファを耐え、そこからオボンの回復分だけで高乱数で不意打ちを耐えてくれます。
メインウェポンの「フレアドライブ」「インファイト」、打点が大幅に伸びる「剣の舞」、安心して加速できる「守る」。
ダイナやドヒドを破壊できる地震が欲しい場面は少なくないですが、それ以上に守るに救われる場面の方が多いので割り切りました。
ステロ剣舞襷ガブ
183(0)-181(244)-118(20)-90(0)-105(0)-168(244)
ぽけっとふぁんくしょん!主要ダメ計・調整意図
- H振りザシアンをサメ肌2回+地震で最低乱数切り1発
- 無振りカイオーガをスケショ3発+地震で高乱数突破(89.9%)
- HBポリ2を剣舞地震で中乱数2発(59.0%)
- 意地水ラオスの鉢巻水流連打を高乱数耐え(88.7%)
- 陽気ガブのスケショ3発を確定耐え
- B1↓無振りガブをスケショ3発で確定突破
- 最速ガブ抜かれ
- 最速サンダー抜き
初手に投げてステロを撒いたり、襷を盾に殴り合ったりしてもらう頼れる一番槍。
この枠の競合相手には浮いていて威嚇が強い襷ランドが挙げられますが、サメ肌による削りと両ウーラオスと対等以上に殴り合えることがこの構築ではとても重要なため、ガブである必要がありました。
配分ほぼASですが、AS実数値を1ずつ落としBに回すことによって、初手偶発対面のガブミラーと構築上重い鉢巻水ウーラオスに有利乱数で勝てるようになります*2。このアイデアはRaMuさんからいただきました。
サメ肌と合わせてH振りザシアンと1:1交換が可能なメインウェポンの「地震」、裏の高速エースの打点補助になる「ステルスロック」、初手でスカーフオーガや黒バドと対面した際に縛り関係を逆転させることができる「スケイルショット」、後述の「剣の舞」。
元構築では岩雪崩だった枠を剣の舞にしています。ステロを撒いた後に剣舞地震でポリ2になるべく大きなストレスをかけることを目的に採用しました。また、シンプルに剣舞スケショの抜き性能が高く、初手でヒードランやバンギラス等に大きく出し勝ちをした際に舞うことで一方的に試合のペースを握ることも多々ありました。
HAハチマキバンギ
主要ダメ計・調整
- H振りザシアンをゴツメ+地震で確定1発
- HBポリ2を馬鹿力+A1↓馬鹿力で確定突破
- HBヌオーをステロ+嚙み砕く2回*3で高乱数突破(85.2%)
- 無振りホウオウの地震を高乱数2耐え(89.1%)
- A下降補正イベルタルのとんぼ返りを確定3耐え
- 臆病黒バドのメガネリーフストーム確定耐え
- こちらの黒バドをコピーしたメタモンのC1↑アスビを高乱数3耐え(88.3%)
- 同速(主にカグヤ)意識
メタモン入り、イベルサイクル、ダイナループ、ホウオウループ等に対する強力な崩し。砂嵐と鉢巻で数値がヤバいので実質2匹目の禁止伝説。
ガブ黒バドバシャに強めな禁止伝説やメタモンに対し、後投げから高火力の押し付けに特化させるために持ち物はこだわりハチマキ、配分はHAベースとしました。
当たれば最強なメインウェポンの「ストーンエッジ」、命中安定のメインウェポン「嚙み砕く」、裏のラオスポリ2ナットに一貫する「馬鹿力」、裏のザシアンドヒドイデに一貫する「地震」
数値は間違いなくヤバいですが回復ソースがある訳ではないため、HP管理は割とシビアです。そのため有利対面を作った際に稼げるアドバンテージを最優先にした技構成にしています。
ゴツメ挑発ムドー
主要ダメ計・調整
バンギを出す際にザシアンやウーラオスの引き先になれる本構築のメイン盾。メインウェポンは当然ゴツメ。
引き先とは書いたものの、普通にザシアンも鉢巻ウーラオスも普通に受けきれないので削ることを最優先にして技選択を行います。
ガブからの展開が難しいムドートドンに対して有利な展開を作るため、ムドーミラーで上を取れるようなセコいSラインにしました。
回復ソースの「羽休め」、黒バドが誘う駒に通る「ボディプレス」、ステロ展開や受け駒の回復を許さない「挑発」、ムドーを出す≒ガブを出さないなのでアタッカーの火力補助やサイクル回数にロックをかける「ステルスロック」。
吹き飛ばしが欲しい場面が頻発しましたが、そもそもこの技構成でなければ選出してない場合が多いので割り切りました。
HD尻尾トリックレヒレ
175(236)-×(0)-143(60)-115(0)-194(212)-105(0)
ぽけっとふぁんくしょん!主要ダメ計・調整意図
- 意地鉢巻ウーラオスのインファを確定2耐え
- 意地白バドのA1↑種爆弾を高乱数耐え(87.5%)
- 控えめゼルネのジオコンムンフォを確定耐え
- 控えめメガネオーガの雷を確定耐え
- 控えめオーガの雨潮吹きを確定2耐え
本構築で重い壁ゼルネを展開妨害して切り返したり、オーガメタモンやイベル入り、白バド入り、ウーラオス入り等に投げられる最高の6ピース目。この枠自体のアイデアはセサルさんからいただきました。マジで最強ポケモンでした。ありがとうございます。
身内はここにモロバレルやピクシーといった顔面偏差値の低いポケモンを採用していましたが、元々ゼルネやトリル白バドは全体数的に最悪ワンチャンあればいいかなくらいに思っていたこと、ゼルネよりも明らかに全体数の多いウーラオスやイベルやオーガメタモンを優先したかったこと、ダイナやホウオウに対してミストフィールドを展開してからの黒バドやバンギ引きが安定することを評価しました。
トリル下だろうがジオコン後だろうが切り返しが可能な「トリック」、無差別に削りを入れられる「自然の怒り」、メインウェポンの「ムーンフォース」、壁展開やトリル展開を阻害できる「挑発」
選出と立ち回り
以下の2種類の選出が約8割でした。残りの2割はもう少し下の「その他の選出」にまとめてあるのでお好みでご覧になってください。
基本選出
後述のホウオウイベルゼルネメタモン入り以外には大体これ。
ガブでステロ撒いて黒バドで受けに来るポケモンにトリックを入れてバシャで剣舞。場合によっては黒バドをメインで通すべく剣舞ガブでポリ2を突破しにかかったり、有利対面未来予知→捨て気味バシャバックしたりします。
サイクル寄り選出
オーガメタモン以外のメタモン入りやバシャが通らない要因(ドヒド等)がいる場合はこれ。
ムドーで削ってバンギで崩して黒バドを通す。
注意すべきはバンギのHP管理です。黒バドをコピーしたメタモンとムドー崩し枠(例えばサンダー)を同時に受けきるのは現実的ではないので、ムドー崩し枠に黒バドを後投げしたり、バンギで極端な有利対面ができた際には前を見ずに裏読みで一番通る技を押したりする等なるべく少ないサイクル数を意識しました。
VSオーガメタモン(or)
選出はオーガ(非スカーフ)、メタモン(スカーフ)、@1と想定。この@1はレヒレに強い駒、例えばゴリラナットサンダーがいたら出されやすい。
初手ガブでオーガと殴り合ってメガネor瞑想の型判別、オーガかメタモンに尻尾トリックをいれる。相手の@1がサンダーなら黒バド、ナットレイかゴリランダーならムドーを出したいが、同居していることが多いのでジャンケン。
VSホウオウループ(or)
黒バドのトリック未来予知、バンギの高打点を駆使して崩す。
VSイベルサイクル@1
選出はイベル、バンギに強い駒、@1と想定。
レヒレの怒り挑発トリック、バンギの高打点を駆使して崩す。
VS壁ゼルネ
選出は壁張り(ロンゲorクレフ)、ゼルネ、@1(襷メタモンorウルガ)と想定。
初手の壁役を挑発で妨害しゼルネにトリック怒り。ステロを撒いてさえいれば襷メタモンは黒バドコピーさせてスカーフで上から殴れる。ゼルネが身代わり持ってたら解散。
VS白バドシャンデラ@1
選出はタスキトリルシャンデラ、トリル白バド、@1と想定。
トリル白バドを尻尾トリックレヒレで切り返して頑張る。
重いポケモン・並び
- エスバメタモン:無理
- S173↑のスカーフ黒バド:無理
- 襷起死回生ふいうちダグトリオ:無理
- ミミッキュ:後発剣舞珠影打ちで負け
- アクジェ水ラオス:フレドラインファのデバフ込みでバシャーモ確1
- 鉢巻悪ラオス:ムドーもレヒレも死んで全員貫かれる
- オーガメタモン:オーガに尻尾トリックが決まらんかったら負け
- 身代わりゼルネ:尻尾トリックが入らんかったら詰み
- メガネゼルネ:めっちゃムンフォ押されてるだけで負け
後語り
どもども、おっさんです。剣盾が発売されて苦節2年、やっと最終2桁に滑り込むことができました。これ誇張抜きで本当に泣いたからね俺。それもまあまあ号泣。24歳十六茶、安堵の漢泣き。
今回は6世代を一緒に戦ったガブバシャバンギムドー、7世代を一緒に戦ったバシャレヒレ、8世代でなんやかんやお世話になる機会が多いバンギラスと、黒バドを除けば昔から愛着がありカッコよくて大好きなポケモンたちで固めた構築を組むことができました。黒バドもこの構築を通して大好きになりましたね。バカみてえにかっこいい専用技の超火力と他を寄せ付けない圧倒的スピードによるゲームメイクのしやすさがとても自分好みでした。あとオタクは黒が好き。構築単位で見てもタイプ12色被り無しという異次元の美しさで、今月は毎朝この並びを見てQOLを上げてから研究室に行ってました。修論はカス。
また、今回の構築もバシャ窓の人たちと一緒に試行錯誤を繰り返して今の形に辿り着きました。手を貸してくれたRaMuさん、イカエ、ルーシィさん、ケロケロさん、そしてなぜかこの構築を組んだ俺より最終順位の高かったらんぽけ、ありがとう。
僕の構築名は過去のバシャーモのメインウェポンである飛び膝蹴りの英名である High jump kick と岸田教団&THE明星ロケッツ様の楽曲 HIGHSCHOOL OF THE DEAD から取っています。命中100の格闘技と岸田は神。
最終2桁に残ったTNの Hosho Marine はホロライブの宝鐘マリンさんから取ってます。船長...すこだ...結婚してくれ...
ここまで読んでくださった方も途中で読むのをやめた方もありがとうございました。
質問などがありましたら@pokexcelのDMやリプまでお気軽にどうぞ。
最後に一緒に構築を組んだ人たちの今期の記事リンクを張っておきます。
なんか明らかにサムネおかしいのが1個混じってるな...